2015年 第76回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(ポスター講演)

3 光・フォトニクス » 3.4 生体・医用光学

[14a-PB1-1~10] 3.4 生体・医用光学

2015年9月14日(月) 09:30 〜 11:30 PB1 (白鳥ホール)

09:30 〜 11:30

[14a-PB1-1] 第2高調波発生顕微鏡によるアキレス腱内の応力分布の定量計測

〇(PC)吉木 啓介1、生津 資大1、井上 尚三1 (1.兵庫県立大工)

キーワード:第2高調波発生顕微鏡、アキレス腱、応力計測

生体組織は外力に応じて形状を組み替えることによって応力環境に適応する.生体軟組織において外力を担うのは細胞外マトリクスであるコラーゲンであり,それを足場にして分布している線維芽細胞は,コラーゲンにかかる応力に応じて遊走,再構築を繰り返す.この力学負荷に応じた組織の再構築のメカニズムは完全に解明されてはおらず,現在も多くの研究が行われている.我々はこのような生体組織内の応力,特に細胞スケールでの線維束レベルの応力を非接触,非破壊,非染色で計測する手段としてSHG (Second Harmonic Generation: 第2高調波発生) 顕微鏡下で引っ張り試験を行い,光学計測の結果と負荷応力の相関をとることによって,アキレス腱コラーゲン中に負荷された応力分布の定量的な計測を行った.