2015年 第76回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.7 医用工学・バイオチップ

[15a-2B-1~11] 12.7 医用工学・バイオチップ

2015年9月15日(火) 09:00 〜 12:15 2B (211-2)

座長:坂田 利弥(東大)

09:00 〜 09:15

[15a-2B-1] 酵素・抗体修飾チップを用いた光ピックアップ型バイオセンシング

〇吉川 裕之1、井村 修平1、芳永 真1、廣納 麻美1、民谷 栄一1 (1.阪大院工)

キーワード:バイオセンサー、バイオマーカー、レーザー重合

タンパク質バイオマーカーを用いた検査・診断は、予防医療、早期診断、急性期医療などにおいて有用であり、安価で小型の装置を用いた極微高感度検出技術が求められる。広く用いられているELISA法は感度や特異性に優れるが、抗体に標識された酵素の呈色反応に基づく吸光度変化を測定するため、サンプル量(光路長)を必要とし、測定装置を構成する光源、分光器、検出器などが大型で高価になる。このような問題点を克服する新手法として、我々はレーザー集光点で誘起されるo-フェニレンジアミン(oPD)の局所光重合反応を利用した光ピックアップ型バイオセンシングについて研究している。本研究では酵素や抗体を修飾した小型センサーチップを作製し、グルコースやタンパク質バイオマーカーの高感度検出に取り組んだ。