14:45 〜 15:00
△ [15p-2A-5] アクティブ制御法を用いた固体ナノポアによる三種塩基識別の実証
キーワード：DNAシークエンサ、ナノポア、搬送制御
ナノポアDNAシーケンシング向け搬送制御技術において，微小な変位制御が可能なプローブの先端に読取り対象のDNA末端を固定し，DNAの変位を制御する方式を提案した。その制御系の構築及び検証に大気中STM装置の駆動機構を利用した。結果，プローブ先端に固定されたDNA由来の封鎖時間が駆動速度に応じて変化することから，DNAのナノポア通過速度が外部駆動機構により制御可能であることを実証した。同時に，一本鎖中に連続した塩基配列が複数種類含まれるサンプルを用いて封鎖信号を取得したところ，塩基種数に応じた封鎖準位を検出したことから，DNA通過速度の遅延により塩基種識別が可能となったことを実証した