2015年 第76回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[15p-2B-1~16] 12.7 医用工学・バイオチップ

2015年9月15日(火) 13:45 〜 18:00 2B (211-2)

座長:太田 淳(奈良先端大),野田 俊彦(奈良先端大)

17:15 〜 17:30

[15p-2B-14] フォトニック結晶ナノレーザにおける試料吸着による屈折率変化の考察

〇渡部 工1、羽中田 祥司1、西島 喜明1、馬場 俊彦1 (1.横国大・院工)

キーワード:フォトニック結晶ナノレーザ、バイオセンサ、酸化還元反応

我々はGaInAsPフォトニック結晶 (PC) ナノレーザバイオセンサ を用いストレプトアビジンといった汎用タンパク質のサブaMからの超高感度検出を実証してきた.このときの検出原理は,共振モードがタンパク質の吸着による等価屈折率の上昇を感じ,その波長がレッドシフトした,とされているが,極低濃度において大きさ数nmのタンパク質の吸着が有意なシフトを引き起こすほど屈折率を変化させるのか疑問である.前回,この現象の説明として,タンパク質とデバイス間の電子の授受による酸化還元反応の可能性を議論し,それによってわずかな吸着でも大きな屈折率変化を生むと予想した.今回は二つの方法で,低濃度におけるシフト量を計算し,それらの妥当性を検討した.