2015年 第76回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

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[16a-2W-1~13] 2.3 放射線応用・発生装置・新技術

2015年9月16日(水) 09:00 〜 12:30 2W (234-2(北側))

座長:瓜谷 章(名大)

12:15 〜 12:30

[16a-2W-13] MgF2製 中性子減速材の開発

〇池田 毅1、中村 哲之1、重岡 卓二2、熊田 博明3 (1.㈱テクノアイ、2.㈱大興製作所、3.国立大学法人筑波大学)

キーワード:ホウ素中性子捕捉療法、フッ化マグネシウム、中性子減速材

ホウ素中性子捕捉療法(Boron Neutron Capture Therapy,BNCT)は中性子線のなかで中程度以下の比較的低いエネルギーの熱外中性子,熱中性子などの治療用ビームをがん患者の患部に向けて身体外部から照射し、予めそのがん細胞に集積させておいたホウ素化合物との核反応を利用してがん細胞のみを選択的に破壊する最先端のがん治療方法である。
BNCTによるがん治療の重要なポイントは、①治療用ビーム中への高エネルギー中性子の混入を低減することにより健全組織の損傷を最小限にしながら、②熱外中性子が多い治療用ビームを照射してがん細胞を効果的に破壊することにある。
そこで、このような望ましい治療用ビームが得られる最適な減速材の開発を行うことにした。