2015年 第76回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

15 結晶工学 » 15.4 III-V族窒化物結晶

[16p-1D-1~14] 15.4 III-V族窒化物結晶

2015年9月16日(水) 13:15 〜 17:00 1D (141+142)

座長:山田 陽一(山口大),上山 智(名城大)

14:00 〜 14:15

[16p-1D-4] InGaN太陽電池の接合リーク電流と深い準位の相関に関する考察

〇今井 大地1,2、草部 一秀1,2、王 科1,2、吉川 明彦1,2,3 (1.千葉大SMART、2.JST-ALCA、3.工学院大)

キーワード:窒化物半導体、リーク電流、深い準位

InGaN は紫外から近赤外に渡り吸収端波長域が制御可能なため、太陽光スペクトルのほぼ全域
をカバーする超高効率太陽電池への応用が原理的に期待される。InGaN 太陽電池の動作点につい
て注意しなければならないのは、青-緑色発光素子と同程度のIn 組成の場合、AM-1.5/1-sun 照射下
での電流密度が数mA/cm2 と発光素子のそれより3 桁以上低く、リーク電流の影響が極めて深刻
になる点である。実際に、InGaN 太陽電池の接合リーク電流密度は極めて大きく、そのメカニズ
ムについての理解も未だに不明である。本研究では、InGaN 太陽電池の接合リーク電流の要因に
迫るべく、空乏層近傍に形成される深い準位の影響について、光容量法による検証を行った。