2016年 第77回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

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[13a-D63-1~8] 1.6 超音波

2016年9月13日(火) 10:00 〜 12:00 D63 (万代島ビル6階D3)

大橋 雄二(東北大)

11:45 〜 12:00

[13a-D63-8] 超音波診断装置評価用ファントムに用いる生体擬似物質の材料設計

佐藤 一石1、近藤 敏郎、安川 和宏2 (1.徳文大理工、2.タキロン株式会社)

キーワード:生体擬似物質、セグメント化ポリウレタンゲル、イオン液体

本研究は,超音波診断装置評価用ファントムに用いる生体擬似物質(TMM)に関する. 現在実用化されているTMMは,いずれもthe IEC Standardで規定されている要求性能を満足することができていない.我々はゲル材料として,アルキレンオキサイドのセグメントを有するセグメント化ポリウレタンゲルを選択して,このゲル材料中に含有する,ウレタン反応に関与せず,超音波伝播速度が水に近く,かつ超音波減衰率が小さい不揮発性の有機系ゲル膨張媒の探索を行った.その結果,1-ethyl-3-methylimidazolium thiocyanateとTetraethylene glycol dimethyl etherの混合溶媒が上記特性を満足することが分かった.本発表では,the IEC standardを満足する新規TMMの音波物性などの物理・化学的性質について報告する.