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[13p-A32-2] 吸着分子におけるスピン物性の理論
キーワード:磁性、表面、分子
分子の持つ磁性は、スピントロニクスデバイスや有機物による磁性材料への応用が注目され研究が進められている。分子をデバイスに応用する際には、電極等の表面に接合させることが必須であるため、吸着状態での分子スピン物性とその調節可能性を探ることが重要である。本講演では特に、金属表面上の吸着分子において、そのスピン物性を大きく変える現象として近藤効果に着目し、遷移金属フタロシアニン分子にて生じる近藤効果のメカニズムやその制御について走査トンネル顕微鏡(STM)による実験と共同で進めた理論研究の例を2つ紹介する。