2016年 第77回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

2 放射線 » 2.2 検出器開発

[13p-B12-1~18] 2.2 検出器開発

2016年9月13日(火) 13:00 〜 18:00 B12 (展示控室4A-4B)

人見 啓太朗(東北大)、前畑 京介(九大)、青木 徹(静岡大)

16:00 〜 16:15

[13p-B12-12] DPECT(Double Photon Emission Computed Tomography)に向けた二光子同時計測コンプトンイメージングシステムの開発

吉原 有里1、島添 健次1、高橋 浩之1、鎌田 圭2、高橋 美和子3 (1.東大工、2.東北大 NICHe、3.東大医)

キーワード:コンプトンイメージング、陽電子放射断層法

In-111、Co-60、Cs-134等のガンマ線を同時に2本放出する核種(二光子放出核種)は、入射方向を推定する機械式・電気式コリメータを組み込んだ2つのイメージャーを用いてそのガンマ線を同時計測で捉えることにより、従来のPETやSPECTより原理的に高い信号対雑音比で線源位置を特定することができる。この二光子放出核種に対する同時計測イメージング(DPECT)に向けて、本研究では、2つのコンプトンイメージャーを組み合わせたDPECTシステムを開発し、それぞれの光子に対してコンプトン散乱則に導かれる二つの円錐の重なる部分に線源位置を特定するイメージングを行った。このイメージングシステムはPETシステムと組み合わせることで、陽電子放出核種と二光子放出核種の同時イメージングによるPET/DPECTハイブリッドシステムの実現が将来的に可能になると考える。