2016年 第77回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[14p-B10-1~8] 12.6 ナノバイオテクノロジー

2016年9月14日(水) 13:45 〜 15:45 B10 (展示控室1)

筒井 真楠(阪大)

14:15 〜 14:30

[14p-B10-3] フラグメント分子軌道計算に基づく有効パラメータを用いる脂質膜の粗視化シミュレーション

土居 英男1、奥脇 弘次1、望月 祐志1,2、小沢 拓3、泰岡 顕治4 (1.立教大理、2.東大生研、3.(株)JSOL、4.慶大理工)

キーワード:脂質膜、散逸粒子動力学シミュレーション

Dissipative particle dynamics (DPD) シミュレーションでは、分子のパラメータをどのように決めるのか?という問題は重大な問題である。しかし、あらゆる分子に関して信頼できるパラメータを決めるという問題は現代ですら非常に難しい問題である。特に、脂質や膜分子といった分子に関して、この問題は深刻である。パラメータを開発するために必要な結晶構造解析、分子の運動や座標の実験データがタンパク質などと比較すると十分ではない。それ故、実験データを使うことなくシミュレーションを行うことが重要になってくる。本研究では、リン脂質の一つであるPOPC分子のDPDシミュレーションの結果を報告する。DPDシミュレーションに必要であるχパラメータは実験データを使用せず非経験的なフラグメント分子軌道(FMO)計算から算定した。