2016年 第77回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(ポスター講演)

13 半導体 » 13.3 絶縁膜技術

[16a-P4-1~8] 13.3 絶縁膜技術

2016年9月16日(金) 09:30 〜 11:30 P4 (展示ホール)

09:30 〜 11:30

[16a-P4-1] 半導体微細加工を用いた人工細胞膜アレイの開発

荒木 駿1、平野 愛弓1、宮田 隆典1、但木 大介1、石橋 健一2、山本 英明3、庭野 道夫1,4 (1.東北大院医工、2.株式会社半一、3.東北大学際研、4.東北大通研)

キーワード:膜

イオンチャネルは創薬において重要なタンパク質であり、イオンチャネルに対する薬物の作用・副作用が測定可能なhigh throughputスクリーニング法の確立が望まれている。細胞膜構造を模した自立型脂質二分子膜にイオンチャネルを包埋し、これを多数個配列させたイオンチャネルアレイは、薬物の高効率かつ高精度なスクリーニング系として期待されるものの、脂質二分子膜の脆弱性の問題がその発展の障害となってきた。一方我々は、膜形成場となる小孔を、そのエッジ形状がnmオーダーで平滑になるようにシリコン(Si)チップ中に作製することにより、機械的強度の高い二分子膜を形成できることを報告してきた。本研究では、このSiチップに基づき、それらをアレイ状に配列させるためのアレイチャンバーを設計し、イオンチャネルアレイへの展開について検討したので、ここに報告する。