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[16p-C32-9] 1.6μm DIALによる下層大気中のCO2濃度と気温の鉛直分布同時測定
キーワード:ライダー、CO2、気温
下層大気中のCO2濃度鉛直分布を観測する差分吸収ライダー(DIAL : differential absorption lidar)を開発し、連続観測を行っている。CO2吸収スペクトル分布は濃度・気温・気圧の3変数の影響をうける。下層、特に境界層内は地上付近の地形や建造物の影響を受け、気温の鉛直分布が場所ごとに異なる。現在、DIAL観測に用いている吸収線の中心波長と裾(吸収の少ない波長)に、その中間波長を追加し、吸収中心波長との受信強度を比較することで気温分布測定を行う。さらに、密度・気温のDIAL観測結果と測高公式により求まる気圧鉛直分布から吸収線スペクトル強度が一致するように反復計算によって密度・気温を更新し、各々の測定精度を向上させることが可能であることを示す。