2016年 第77回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

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[16p-P4-1~16] 8.6 プラズマライフサイエンス

2016年9月16日(金) 13:30 〜 15:30 P4 (展示ホール)

13:30 〜 15:30

[16p-P4-2] ベルトコンベア型プラズマ連続殺菌装置の開発および殺菌特性

柳生 義人1、宮本 大毅1、山口 充洋1、作道 章一2、猪原 武士1、大島 多美子1、林 信哉3、川崎 仁晴1 (1.佐世保高専、2.琉大医学、3.九大総理工)

キーワード:プラズマ殺菌、ベルトコンベア型プラズマ連続殺菌装置、ミドリカビ病菌胞子

殺菌・消毒技術は消費者にとって豊かで安心できる食生活を送る上でなくてはならないものであり,更なる向上が求められる。特に先般の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の締結に伴い農作物の輸出入が緩和され,長距離輸送が大いに活発になることが予想される。農作物の貯蔵・輸送ロスの多くは病害を誘発する微生物の感染に起因するが,収穫後の農作物の腐敗を抑制するための殺菌剤や防黴剤などの農薬を散布する行為(ポストハーベスト)や残留農薬濃度は国内外問わず厳しく規制されており,長距離輸送は技術的に難しいのが現状である。我々は,これまでに反応性が高く残存性のないプラズマ状のガスを用いて,農作物(とくにかんきつ類)をモデルとした殺菌法の確立を目的として研究開発を遂行している。本稿では,更なる殺菌処理能力の向上を目指して,ベルトコンベア型の殺菌装置を開発し,電極の殺菌特性について調べたので報告する。