2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(ポスター講演)

8 プラズマエレクトロニクス » 8.6 プラズマライフサイエンス

[19p-P7-1~15] 8.6 プラズマライフサイエンス

2016年3月19日(土) 16:00 〜 18:00 P7 (屋内運動場)

16:00 〜 18:00

[19p-P7-12] 大気圧プラズマによる農産物連続殺菌装置の開発

柳生 義人1、宮本 大毅1、作道 章一2、三島 朋子4、西岡 輝美4、大島 多美子1、猪原 武士1、川崎 仁晴1、林 信哉3、須田 義昭1 (1.佐世保高専、2.琉大医学、3.九大総理工、4.大阪府立環境農水研)

キーワード:大気圧プラズマ、プラズマ殺菌、ミドリカビ病菌

殺菌技術は,農産物や生鮮食品などに必要不可欠であり,特に低温・低湿・ドライ環境下での殺菌技術には更なる向上が求められる。大気圧プラズマは,低温・ドライ環境下での殺菌を実現することが期待されており,我々はとくに農産物の殺菌に注目して研究を遂行してきた。平成26年産みかんの収穫量及び出荷量に関する農林水産統計において,みかんの収穫量に対する出荷量の損失額は184億4,730万円(200円/kg)に及ぶ。この損失の大きな一因には,収穫後のみかん貯蔵期間に発生するミドリカビ病菌などによる腐敗が挙げられ,生産量の20%が,貯蔵期間に腐敗しているという試算もある。本稿では,損失の一要因である病原菌を連続的に不活化するため,ローラーコンベア型の殺菌装置を開発し,プラズマからの発光強度に対する殺菌特性について調べたので報告する。