2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

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[19p-S322-1~14] 1.5 計測技術・計測標準

2016年3月19日(土) 13:45 〜 17:30 S322 (南3号館)

野中 秀彦(産総研)、徳留 弘優(TOTO)

16:30 〜 16:45

[19p-S322-11] 水晶振動子/微小液適界面制御による粘性計測

〇(D)深田 健太1、白鳥 世明1 (1.慶大院理工)

キーワード:水晶振動子、親水化交互積層膜、粘度

粘性の計測は、DNA、抗体、イオン液体などの物性解析に必要不可欠な技術となっている。現在、回転式、落球式粘度計が広範に利用されているが、測定において多量の溶液を必要とする場合があり、希少、高価な液体の粘度を計測し難いという課題がある。そのため、マイクロ流路や、液適振動の利用などにより、微小量で粘度を計測する手法が開発されてきた。中でも水晶振動子エネルギー散逸測定は、電圧遮断後の減衰挙動から粘度を推察できることから高い注目を集めている。本研究では、この水晶振動子(quartz crystal microbalance 以下QCM)表面をシリカ微粒子とポリエチレンイミンの交互積層膜により親水化し、液適が濡れ広がりやすくなることで、微小な液体でも粘度を測定できることを示す。