2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

17 ナノカーボン » 17.2 グラフェン

[20p-S011-9~20] 17.2 グラフェン

2016年3月20日(日) 16:00 〜 19:00 S011 (南講義棟)

有江 隆之(大阪府立大)

16:15 〜 16:30

[20p-S011-10] SiC表面上のSi熱脱離グラフェン成長機構に関する第一原理分子動力学シミュレーション – 炭素鎖から二次元的構造の形成過程

小野 裕己1,4、山崎 隆浩2,4、奈良 純2,4、大野 隆央2,3,4 (1.高度情報、2.物材機構、3.東大生研、4.高効率電デバ)

キーワード:グラフェン、シリコンカーバイド、第一原理計算

Si熱脱離によってSiC表面上にグラフェンが得られる成長機構について、理論的解析を行っている。前回、PHASE/0を用いた大規模な第一原理分子動力学(MD)シミュレーションの結果に基づき、余剰C原子が炭素鎖構造を形成し、これがグラフェン状構造に成長するモデルを提案した。今回、さらに1500K~2000Kの温度範囲でいくつか状況を変えた長時間MDによってモデルの検証を行い、結果、再現性良く同様の平面グラファイトの成長機構が見られた。