2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

9 応用物性 » 9.4 熱電変換

[21p-W323-1~11] 9.4 熱電変換

2016年3月21日(月) 13:45 〜 16:45 W323 (西2・3号館)

長谷川 靖洋(埼玉大)、山田 高広(東北大)

15:30 〜 15:45

[21p-W323-7] 熱電物性同時測定を用いた格子とキャリヤの熱伝導率評価

大塚 美緒子1、本間 亮英1、長谷川 靖洋1 (1.埼玉大工)

キーワード:熱拡散率、熱伝導率、ヴィーデマン–フランツの法則

熱電材料の基本特性を明らかにするためには、ゼーベック係数S、抵抗率η、及び熱伝導率κの温度依存性を測定することが重要であり、ゼーベック係数S、及び抵抗率ηは同じ形状のサンプルで同時に測定可能である。一方、熱伝導率κの測定に一般的に用いられているLaser flash methodでは、ゼーベック係数Sの測定とは異なる形状のサンプルを用意する必要がある。交流法ではゼーベック係数S、抵抗率η、及び熱伝導率κを同一のサンプルで測定することができるが、今回はそれに加えて熱拡散率αの温度依存性を算出した。この測定結果を基にして、バルク熱電材料において熱流を運ぶフォノン及びキャリヤの寄与の割合を明らかにした。