2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

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シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » 「cavity-QED, circuit-QED の進展」~様々な系で何をどこまでできるようになったのか?~

[22a-H101-1~9] 「cavity-QED, circuit-QED の進展」~様々な系で何をどこまでできるようになったのか?~

2016年3月22日(火) 09:00 〜 13:00 H101 (本館)

仙場 浩一(NICT)、廣川 真男(広島大)

11:30 〜 12:00

[22a-H101-6] Circuit-QEDとスピン:量子メモリから超高感度磁気共鳴まで

久保 結丸1,2、Grezes Cecile1、Bienfait Audrey1、磯谷 順一3、Vion Denis1、Esteve Daniel1、Bertet Patrice1 (1.サクレー研究所、2.沖縄科技大、3.筑波大情報メディア研)

キーワード:ハイブリッド量子系、量子情報科学、磁気共鳴

スピンと超伝導回路で構成されるハイブリッド量子系について紹介する.まずCircuit-QEDのセットアップにおいて電子スピン(本研究の場合はダイヤモンドNV中心)が超伝導量子ビット(量子CPU)のメモリ(量子RAM)として機能することを実証した実験(図a)を紹介する.量子マイクロ波(マイクロ波光子)をスピンRAMへ転送・保存・取り出しに成功した[1,2].
また,Circuit-QEDの技術を応用して超高感度な電子スピン共鳴分光器を開発した(図b).この分光器を用いて,これまで報告されていた 最高値を4桁以上更新する感度でスピンを検出することに成功した[3].更に,固体中のスピンにおいて緩和時間を制御することにも初めて成功した[4].