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[22p-W631-5] Ag(111)上SnCl2Pc薄膜の表面化学:X線定在波法による吸着構造の解析
キーワード:X線定在波法、有機薄膜、フタロシアニン
ジクロロ錫フタロシアニン(SnCl2Pc)のAg(111)基板上における吸着構造を,X線定在波法によって調べた.解析から,SnCl2Pcの一方のCl原子が脱離し,SnClPcとして吸着していることが予想された.分子のCl原子は,Ag(111)第1層よりも~0.2 Å深くに位置する可能性が高い.このCl原子がAgClを形成している可能性は考えにくい.STM, LEEDによる2次元格子に関する情報と合わせて,SnCl2Pc分子の吸着構造を議論する.