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[5a-A414-4] 下層大気中水蒸気計測用小型ライダーの開発
キーワード:ライダー、水蒸気、差分吸収法
我々は地球温暖化分子の空間分布を計測するライダー(レーザレーダ)の開発を行ってきた。中でも、対流圏の水蒸気と二酸化炭素、メタンに興味を持っている。今回は対流圏の水蒸気を中心に報告する。距離分解能の高いレーザレーダが有効な密度分布を得る方法として有望であると考える。差分吸収法とM系列の手法を用いて低パワーの半導体レーザを有効利用することができる。吸収線の830nm帯を利用すれば、高感度な検出器と安価な半導体を利用できることが予想される。on, off波長2台の半導体レーザ光とテーパーアンプで、初期的な水蒸気観測を行った。水平方向300から500mの範囲でほぼ妥当な値になった。今後は、測定レンジを増やす必要がある。