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[5p-A504-1] [講演奨励賞受賞記念講演] 超高感度光電子収量分光法による有機トランジスタ構造に注入された負イオン状態の直接観測
キーワード:オペランド光電子収量分光、負のキャリア状態、電子構造
我々はFET構造を測定対象とした超高感度光電子収量分光(PYS)を試みた。光電子分光(PES)では不均一電場やチャージアップが懸念されるFET構造においてPYSを用いることを考案し、実際に電極から有機層に電子注入した負イオン(占有された中性分子のLUMO)の直接観測に初めて成功した。本来の伝導キャリア状態である負イオンを直接観察できることの意義は極めて大きい。講演では、新たに測定したアンビポーラ材料であるPentaceneの結果についても報告する。