[5p-PB2-1~2] 16.2 エナジーハーベスティング

[5p-PB2-1] ふく射熱輸送特性と波長選択性の太陽熱光起電力発電システム効率への影響(Ⅱ)

〇小桧山 朝華^1,2、清水 信¹、湯上 浩雄¹ (1.東北大院工、2.学振特別研究員PD)

キーワード：熱ふく射、熱光起電力発電、波長制御

高効率な太陽熱光起電力発電システムを実現するには，システムを構成する各要素技術のみならずシステム全体を俯瞰した研究が必要不可欠である。我々はアブソーバ／エミッタにおけるエネルギー変換効率を抽出効率として定義することで，抽出効率と光電変換効率に基づいたシステム全体の設計指針構築を可能としている。前回，長波長域の放射が完全に抑制された場合における波長選択性及びふく射熱輸送特性が与える発電効率への影響を報告したが，実際には完全な抑制は難しく，特に高温の金属では長波長域の放射特性が変化する。本研究では，アブソーバとエミッタの高温放射特性を考慮した波長選択性及びふく射熱輸送特性が発電効率へ与える影響と，それらを踏まえた設計指針について報告する。