[6a-PA5-1~2] 7.1 X線技術

[6a-PA5-2] 共鳴硬X線光電子分光計測技術の開発

〇池永 英司^1,2、水牧 仁一朗²、河村 直己²、保井 晃²、筒井 智嗣²、佐藤 仁³、魚住 孝幸⁴、三村 功次郎⁴ (1.名大、2.JASRI、3.HiSOR、4.阪府大院工)

キーワード：硬Ｘ線光電子分光、共鳴励起

本開発は、元素選択的かつバルク敏感であることから広範な物質系の電子状態研究の強力な実験手法となっている硬X線光電子分光法(HAXPES)を、内殻吸収端近傍で励起エネルギーを掃引することにより、光電子放出過程に対する共鳴効果を観測できる共鳴硬Ｘ線光電子分光に深化させることを目的としている。大型放射光施設SPring-8において、これまで6,8,10 keVの固定励起エネルギーを利用したHAXPES計測を波長掃引計測へ高度化する共鳴硬Ｘ線光電子分光法(rHAXPES)の確立は、より広範な物質系の物性研究に新しい展開をもたらす契機となり得る。