2017年第78回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.3 機能材料・萌芽的デバイス

[6p-C11-1~14] 12.3 機能材料・萌芽的デバイス

2017年9月6日(水) 13:45 〜 17:45 C11 (事務室1)

野々口 斐之(奈良先端大)、甲斐 洋行(東北大)、福島 達也(神戸大)

15:45 〜 16:00

[6p-C11-8] 分子性導体を用いた簡易熱電発電素子

清田 泰裕1、川本 正1、森 健彦1 (1.東工大物質理工)

キーワード:熱電発電、分子性導体、有機半導体

高いパワーファクターを示す既存の分子性導体を用いて,p-n接合型の簡易熱電発電素子を作製しその出力特性を測定した.p型熱電材料には(BTBT)2AsF6単結晶,n型熱電材料にはCu(DMDCNQI)2単結晶を用いて作製したデバイスは室温において191 ohmの抵抗値を示し,ゼーベック係数は(BTBT)2AsF6とCu(DMDCNQI)2の和である58.3 uV/Kを示した.その出力特性は10 Kの温度差をつけたとき最高0.41nWの出力がえられ,単結晶の断面積の和から求めた単位面積当たりの出力は36 uW/cm2であった.