[6p-S45-1~22] 3.6 超高速・高強度レーザー

[6p-S45-12] 改良型f-2f干渉計によるオフセットフリー光コムの実現

〇大久保 章^1,3、大苗 敦^1,3、中村 圭佑^1,3、ウデム トーマス²、稲場 肇^1,3 (1.産総研、2.マックスプランク研究所、3.JST, ERATO美濃島知的光シンセサイザ)

キーワード：光周波数コム、周波数制御、キャリアエンベロープ位相

光周波数コム（光コム）のオフセット周波数（f_ceo）制御は、周波数計測や高速物理現象の観測などの応用における基本的な技術である。f_ceoがゼロ（オフセットフリー）の光コムが実現すると、周波数計測が簡単になるだけでなく、逐次的な高調波発生を利用した広帯域コム発生や、超短光パルスのキャリアエンベロープ位相制御に応用できる。これまで、オフセットフリー光コムは音響光学変調器や差周波発生を利用して実現されてきたが、簡便性に難があった。本研究では、従来からf_ceo観測に用いられてきたf-2f干渉計と位相同期法にわずかな改良を加え、簡単にオフセットフリー光コムを実現する方法を示す。