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[14p-302-11] 高平面・縮環構造の熱活性化遅延蛍光材料を導出可能な新規分子設計
キーワード:熱活性化遅延蛍光、励起状態分子内プロトン移動、キナクリドン
熱活性化遅延蛍光(TADF)材料は,有機EL分野で大きな注目を集めている。TADF材料は,効率的なHOMO-LUMOの分離のために,ドナーアクセプター(D-A)間が大きくねじれた構造が用いられるが,励起状態の大きな構造緩和は,分子の不安定性をもたらすと考えられる。本研究では,D-A系でなくてもHOMO-LUMOの分離が可能であり,完全に縮環した平面構造でありながらTADFを示す材料を見出したので,有機EL素子評価とともに報告する。