2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.4 有機EL・トランジスタ

[14p-302-1~17] 12.4 有機EL・トランジスタ

2017年3月14日(火) 13:15 〜 18:00 302 (302)

中 茂樹(富山大)、中野谷 一(九大)、深川 弘彦(NHK技研)

16:00 〜 16:15

[14p-302-11] 高平面・縮環構造の熱活性化遅延蛍光材料を導出可能な新規分子設計

儘田 正史1,2、稲田 工1,2、小簑 剛1,2、中野谷 一1,2、安達 千波矢1,2,3 (1.九大OPERA、2.JST,ERATO、3.WPI-I2CNER)

キーワード:熱活性化遅延蛍光、励起状態分子内プロトン移動、キナクリドン

熱活性化遅延蛍光(TADF)材料は,有機EL分野で大きな注目を集めている。TADF材料は,効率的なHOMO-LUMOの分離のために,ドナーアクセプター(D-A)間が大きくねじれた構造が用いられるが,励起状態の大きな構造緩和は,分子の不安定性をもたらすと考えられる。本研究では,D-A系でなくてもHOMO-LUMOの分離が可能であり,完全に縮環した平面構造でありながらTADFを示す材料を見出したので,有機EL素子評価とともに報告する。