2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

CS コードシェアセッション » CS.8 3.11,3.12コードシェアセッション『フォトニック・プラズモニック構造および熱制御』

[14p-F202-1~9] CS.8 3.11,3.12コードシェアセッション『フォトニック・プラズモニック構造および熱制御』

2017年3月14日(火) 13:15 〜 15:30 F202 (F202)

梶川 浩太郎(東工大)

13:45 〜 14:00

[14p-F202-3] 中間透明基板を利用した高効率近接場熱輻射伝達

井上 卓也1,2、渡辺 晃平1、浅野 卓1、野田 進1 (1.京大工、2.K-CONNEX)

キーワード:熱輻射、近接場、フォトニック結晶

高効率熱光発電の実現には、近赤外熱輻射の増強と長波長熱輻射の抑制が重要である。前回我々は、Siフォトニック結晶熱輻射光源と受光素子を近接させた際に生じる熱輻射伝達の解析を行い、近赤外域の狭帯域熱輻射を黒体輻射限界を超えて増強できることを明らかにした。ただし、受光素子ドープ層の表面モードへの熱輻射伝達が存在していたため、発電に寄与しない長波長熱輻射の抑制が完全ではなかった。今回、光源と受光素子の間に、表面モードをもたない透明基板を挿入した際の解析を行い、より高効率な近接場熱輻射伝達が実現しうることを見い出したので報告する。