2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.2 評価・基礎物性

[15a-311-1~11] 12.2 評価・基礎物性

6.6と12.2のコードシェアセッションあり

2017年3月15日(水) 09:00 〜 12:00 311 (311)

間中 孝彰(東工大)、大戸 達彦(阪大)

11:30 〜 11:45

[15a-311-10] 液晶SmE相による矢はず構造の形成と有機半導体の電荷輸送特性

大野 玲1、新田 武父1、高屋敷 由紀子1、飯野 裕明1、半那 純一1 (1.東工大未来研)

キーワード:有機半導体、液晶、電荷輸送

液晶SmE相を有する有機半導体では結晶相において移動度が10cm2/Vsを超える、高移動度を有するが、一方E相においては既に矢はず構造であるにもかかわらず移動度は10-1cm2/Vs以下程度となる。本研究では幾つかのモデル材料について分子動力学と量子化学計算を用いて2分子間のtransfer integralの分布、reorganizationenergy、energetic disorderを計算しTOFによる移動度測定値と比較・議論した。SmE相では結晶と違いtransfer integralの分布が化学構造に依存せず、disorderが小さければ共通して10-1cm2/Vs程度以下の移動度を実現することが分った。