2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

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[15a-P7-1~21] 11 超伝導(ポスター)

2017年3月15日(水) 09:30 〜 11:30 P7 (展示ホールB)

09:30 〜 11:30

[15a-P7-6] 母材粉砕法によるBi系高温超伝導ウィスカーの高速育成と成長機構検討

田中 博美1、山本 紗矢香1、松本 凌2、高野 義彦2、武藤 浩行3 (1.米子高専、2.物材機構、3.豊橋技科大)

キーワード:高温超伝導体

Bi系超伝導ウィスカーは作製効率が悪く大型のものが得られにくいという問題がある。そこで我々は近年、Bi系超伝導ウィスカーの作製効率を改善するための検討を行ってきた。具体的には、母材であるガラス急冷体を粉砕し、育成雰囲気中の原料蒸気圧を高める手法を導入した。この“母材粉砕法”を用いると成長速度が従来法(ASGQP法)と比べて大幅に改善する。しかしながら、その成長機構については不明な点が多い。
そこで本研究では、母材粉砕法によるBi系超伝導ウィスカー育成の更なる高効率化を目指して、育成機構に関する諸検討を行った。
その結果、母材粉砕法で育成した母材の曲率は、従来法であるASGQP法に比べて増加傾向を示し、Bi系超伝導ウィスカーの最大結晶サイズも改善された。
母材粉砕法によるBi系高温超伝導ウィスカー成長の駆動力は、残留応力も関係していることが示唆された。