2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

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シンポジウム(口頭講演)

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[15p-413-1~8] 顕微鏡領域における光波バイオセンシングの今

2017年3月15日(水) 13:15 〜 17:15 413 (413)

西舘 泉(農工大)、相津 佳永(室蘭工大)

13:45 〜 14:15

[15p-413-2] ライブセルイメージング技術を用いた新しい細胞毒性評価法

杉本 憲治1 (1.大阪府立大学生命環境)

キーワード:細胞毒性、ライブセルイメージング

培養細胞を用いた細胞試験が広く行われているが、いかに生体内での状況を反映できるかが問題となる。一つの解決法として、継続して細胞増殖の経過を観察するライブセルイメージングの手法が考えられる。今回、化学物質や光の影響を複数回の細胞分裂の過程を通して追跡することで、高感度に細胞毒性を評価する手法について発表する。核を可視化したマウス胎児皮膚線維芽細胞株(m5S)を用いたライブセルイメージングにより、連続する細胞分裂の様子を観察し、細胞系譜上で追跡した。5回の連続した細胞分裂を観察することで、様々な化学物質の細胞増殖に及ぼす影響を低濃度で高感度に検出でき、2回目以降の細胞分裂になって現れるような遅延性の細胞毒性(小核形成、アポトーシス、染色体の不分離等)をも検出可能となった。