2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(ポスター講演)

6 薄膜・表面 » 6.1 強誘電体薄膜

[16p-P2-1~7] 6.1 強誘電体薄膜

6.1と13.3と13.5のコードシェアセッションあり

2017年3月16日(木) 13:30 〜 15:30 P2 (展示ホールB)

13:30 〜 15:30

[16p-P2-1] フッ化ビニリデン(54)/三フッ化エチレン(46)共重合体薄膜における強誘電性の熱処理温度依存性

〇(B)長畑 範之1、中川 佑太1、橋爪 洋一郎1、中嶋 宇史1、岡村 総一郎1 (1.東理大理)

キーワード:フッ化ビニリデン/三フッ化エチレン、結晶化、高分子強誘電体

高分子強誘電体であるフッ化ビニリデン(VDF)/三フッ化エチレン(TrFE)共重合体はキュリー点以上、融点以下の熱処理により、容易に結晶性が向上し、強誘電性が発現する。代表的なVDF(75)/TrFE(25)はキュリー点(=120℃)と融点(=150℃)の温度領域の幅が狭く、構造制御の幅が狭い。そこで本研究では低キュリー点(=65℃)をもつVDF(54)/TrFE(46)を用い、薄膜を作製し、熱処理温度に伴う構造、強誘電性について評価した。VDF(75)/TrFE(25)より低温での熱処理により明瞭な強誘電性が発現することがわかった。