2018年第79回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

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[18a-231A-1~9] 1.5 計測技術・計測標準

2018年9月18日(火) 09:30 〜 11:45 231A (231-1)

五箇 繁善(首都大)

11:00 〜 11:15

[18a-231A-7] 時間周波数国家標準の高精度化に向けた深層学習活用の試み

田邊 健彦1、鈴山 智也1、山口 祐1、赤松 大輔1、小林 拓実1、安田 正美1 (1.産総研)

キーワード:時間周波数標準、協定世界時、深層学習

現在、産総研が供給している時間周波数国家標準「UTC(NMIJ)」は、水素メーザーを周波数源として、その周波数を適宜調整することで「協定世界時(UTC)」との差が約10nsに維持されている。我々は最近、このUTC(NMIJ)とUTCの差をさらに小さくする、つまり同期精度の向上を最終的な目的として、深層学習を活用する研究に取り組んでいる。具体的には、(i) 過去のUTCとUTC(NMIJ)の時刻差データを用いた深層学習を行いその挙動を予測し、(ii) 得られた予測結果を参考にすることで、より効率的に水素メーザーの周波数調整を実施し、それによるUTCとの同期の精度向上、つまりUTC(NMIJ)の高精度化を目標としている。当日の発表では、上記の (i) に該当する「深層学習によるUTC(NMIJ)の挙動の予測」について、研究の現状を発表する。