2018年第79回応用物理学会秋季学術講演会

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シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » ユビキタス・パワーレーザー ~ 科学のフロンティア開拓から先端技術の社会実装まで

[18p-233-1~13] ユビキタス・パワーレーザー ~ 科学のフロンティア開拓から先端技術の社会実装まで

2018年9月18日(火) 13:30 〜 18:30 233 (233)

神成 文彦(慶大)、安原 亮(核融合研)、熊谷 教孝(JST 未来社会創造事業)

16:50 〜 17:20

[18p-233-8] 福島第一原子力発電所廃止措置のためのレーザー分析技術

若井田 育夫1、大場 弘則2、池田 裕二3、作花 哲夫4、平等 拓範5 (1.原子力機構、2.量研機構、3.イマジニアリング、4.京大工、5.分子研)

キーワード:福島第一原子力発電所、レーザー遠隔分析、レーザー誘起ブレークダウン分光

福島第一原子力発電所の廃炉は、事故炉内からの溶融燃料デブリ等を取り出すという世界的に類例のない作業が求められており、汚染物や燃料デブリの分別、事前サーベランスが重要な課題となっている。しかし、高放射線場という極めて過酷な環境で、対象物を直接かつ簡便に分析する手法は確立されていない。JAEA/CLADSでは遠隔分析法としてLIBSに着目し、レーザー光の遠隔搬送に耐放射線性光ファイバを使用したファイバLIBS法を提案してその特性を取得した。水没ウラン含有模擬デブリ試料の半定量分析性、耐放射線特性、高放射線場でのプラズマ発光特性を取得し、過酷環境でもその場分析技術として使用できる可能性を示した。またより長距離に及ぶ計測の要求に対し、プローブ先端にマイクロチップレーザーを活用する手法も導入し、10kGy/hの高放射線環境で使用できることを確認した。レーザー光を直接利用できるため期待が高い。