2018年第79回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.6 ナノバイオテクノロジー

[19p-222-1~12] 12.6 ナノバイオテクノロジー

2018年9月19日(水) 13:30 〜 17:00 222 (222)

三浦 篤志(北大)、池添 泰弘(日本工大)

16:45 〜 17:00

[19p-222-12] AFM細胞間接着力測定技術による腫瘍構成細胞間相互作用のin vitro解析

石橋 健太1、岡田 知子2、中村 史1,2、〇金 賢徹1,2 (1.東京農工大院工学府、2.産総研バイオメディカル)

キーワード:原子間力顕微鏡、がん、接着

腫瘍微小環境に局在するマクロファージ(TAM)からの分泌物刺激を受けたがん細胞の接着力に生じる変化を明らかにするために、原子間力顕微鏡(AFM)を用いて2細胞間の接着力を直接測定した。刺激供与前後でのがん細胞間接着力を比較した結果、マクロファージ分泌物刺激を受けたがん細胞間の接着力は上昇することが明らかになった。さらに、刺激を受けたがん細胞の弾性率は低下し、浸潤能は上昇することが明らかになった。加えて、デスモソームを介した細胞間接着に関与する分子のひとつであるプラコグロビンの発現量変化を免疫蛍光染色により調べた結果、刺激を受けたがん細胞内のプラコグロビン発現量が上昇することが分かった。