2018年第79回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

8 プラズマエレクトロニクス » 8.2 プラズマ成膜・エッチング・表面処理

[20a-438-1~12] 8.2 プラズマ成膜・エッチング・表面処理

2018年9月20日(木) 09:00 〜 12:15 438 (3Fラウンジ)

布村 正太(産総研)

11:30 〜 11:45

[20a-438-10] ガス滞在時間に依存した成膜前駆体の生成に基づくアモルファスカーボン膜中のsp2炭素結合の制御

杉浦 啓嗣1、大橋 靖之1、賈 凌雲1、近藤 博基1、石川 健治1、堤 隆嘉1、竹田 圭吾2、関根 誠1、堀 勝3 (1.名大院工、2.名城大、3.名大未来社会創造機構)

キーワード:アモルファスカーボン、プラズマ計測、プラズマ成膜

プラズマCVD法によるアモルファスカーボン膜の成膜メカニズムを明らかにするため、ガス滞在時間を変化させた際のプラズマ中のCH3密度を四重極型質量分析器を用いて出現質量分析を行い計測した。滞在時間が6msのときにCH3密度は最大となり、X線吸収分光法により定量化したsp2炭素結合の含有量は、CH3密度が最大となる時に最小値(46%)となった。これらの結果よりアモルファスカーボン膜のsp2炭素結合の含有量は気相中のCH3密度に相関があることを明らかにした。講演では、CH3による膜中のsp2とsp3炭素比の変化及び、ガス滞在時間によるCH3の形成メカニズムについて考察する。