2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

[17p-A402-1~18] 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

2018年3月17日(土) 13:30 〜 18:30 A402 (54-402)

久保 敦(筑波大)、高原 淳一(阪大)

14:45 〜 15:00

[17p-A402-6] 光学活性メタマテリアルでのスピン軌道相互作用によるビーム分裂

冨田 知志1、澤田 桂2、真田 篤志3、上田 哲也4 (1.奈良先端大物質、2.理研SPring-8、3.阪大基礎工、4.京都工繊大電子)

キーワード:メタマテリアル、光学活性、スピン軌道相互作用

光学では、電子とのアナロジーに基づいて新しいアイディアが産まれてきた。今回我々は電子でのスピン軌道相互作用のアナロジーである、光学活性に着目する。電子系でスピン状態に依存した応答を得るには、スピン軌道相互作用が重要である。特に空間反転対称性を破った系では、無磁場でもスピン軌道相互作用が現れる。これは光系では、カイラルな光学活性媒質でのビーム伝搬が、円偏光状態(電子系でのスピンに対応)に応じて異なることを意味する。本研究では、マイクロ波領域での光学活性メタマテリアルでスピン軌道相互作用が現れ、円偏光依存したビーム分裂(光のシュテルン・ゲルラッハ効果)が観測されたことを報告する。