2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[17p-F202-1~12] 9.5 新機能材料・新物性

2018年3月17日(土) 13:45 〜 17:15 F202 (61-202)

高瀬 浩一(日大)、松石 聡(東工大)、中根 茂行(物材機構)

16:30 〜 16:45

[17p-F202-10] 高周波マイクロ波によるブロンズ型TiO2ナノ粒子の低温合成

中根 茂行1 (1.物材機構)

キーワード:酸化チタン、マイクロ波、ナノ粒子物性

TiO2は、幅広い分野で応用研究が行われているが、そのほとんどがルチル型やアナターゼ型の結晶相を対象としており、ブロンズ型TiO2の研究は少ない。これに対し我々は、酸素欠損制御によるキャリア電子(あるいは電子スピン)の導入やマグネリ相化を企図して、このブロンズ型TiO2に注目している。TiO2の酸素欠損制御には、金属絶縁体転移や超伝導など、魅力的な物性を期待することができるが、ブロンズ型の場合、低温で合成されるナノ結晶相なので、この酸素欠損制御が難しい。そこで本発表では、酸素欠損が生じやすい環境でのブロンズ型TiO2合成について、マイクロ波合成の実験結果を中心に報告する。