[18p-C202-1~9] 17.2 グラフェン

[18p-C202-7] グラフェンpn接合でのサイクロトロン共鳴による光起電力測定

〇木下 圭¹、守谷 頼¹、荒井 美穂¹、増渕 覚¹、渡邊 賢司²、谷口 尚²、町田 友樹^1,3 (1.東大生研、2.物材機構、3.CREST-JST)

キーワード：グラフェン、サイクロトロン共鳴、光起電力

本研究では，低温でグラフェンのpn接合に赤外光を照射し，光起電力を測定した。光起電力のシグナルは，磁場及びキャリア濃度に対して振動構造を示し，その振幅はサイクロトロン共鳴において顕著に増大した。また，光起電力の符号はディラック点を境に反転していた。これらは，光起電力の起源が光吸収によりグラフェンと電極の間で温度勾配が生じたことによるゼーベック起電力であることを示唆している。