16:00 〜 16:15
[19p-G202-11] 低仕事関数表面上のC₆₀の空準位と多価負イオンの生成:占有状態の観測
キーワード:有機半導体、光電子分光、界面
これまでに、我々は低エネルギー逆光電子分光法(LEIPS)を用いて、炭酸セシウムとC60の空準位の界面電子準位接続を調べ、1価負イオンC60⁻、2価負イオンC60²⁻が生成することを示す結果を得た。本研究ではC60の価数を確認するため、X線光電子分光法(XPS)を用いて化学シフトを調べ、界面付近にはC60、C60⁻、C60²⁻が存在し、膜厚に依存して存在比が変化することが分かった。紫外光電子分光法(UPS)により測定したバンドの曲がりについても議論する。