2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(ポスター講演)

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[19p-P1-1~10] 1.5 計測技術・計測標準

2018年3月19日(月) 13:30 〜 15:30 P1 (ベルサール高田馬場)

13:30 〜 15:30

[19p-P1-4] 超偏極希ガスNMRによる多孔質材料のポア評価法

服部 峰之1 (1.産総研計)

キーワード:核磁気共鳴、超偏極、多孔質

完全に吸着物を除いた直径2nm 以下のポアを持つメソポーラスシリカ材料にトラップされた天然同位対比Xeの129Xe NMRスペクトルを168~373K の温度範囲で測定した。0.5, 1, 約2 nm の3種類のポア直径のメソポーラスシリカ、それぞれ、5A, 13, 合成多孔質シリカについて行った。これらの試料は、超高真空(UHV)装置により水分等の吸着物を除き、Xe の沸点直上の168K に事前に冷却したところへ、光ポンピング法により超偏極状態にしたXe ガスを大気圧状態で導入した。NMR スペクトルの温度依存性を上昇させながら取得し、化学シフト、線幅、面積強度を解析した。導入後の平衡状態に観測される、細孔内でのXe の振る舞いから、細孔の構造と化学シフトの間の関係についての重要な情報が得られる。