2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.3 酸化物エレクトロニクス

[20a-C102-1~12] 6.3 酸化物エレクトロニクス

2018年3月20日(火) 09:00 〜 12:15 C102 (52-102)

近松 彰(東大)

11:15 〜 11:30

[20a-C102-9] ハーフメタルCrO2のスピン脱偏極の起源:高分解能スピン分解光電子分光

藤原 弘和1、寺嶋 健成2、砂川 正典1、矢野 佑幸1、吉井 文哉1、松浦 由佳1、矢治 光一郎3、原沢 あゆみ3、黒田 健太3、辛 埴3、脇田 高徳2、村岡 祐治1,2、横谷 尚睦1,2 (1.岡山大院自然、2.岡山大基礎研、3.東大物性研)

キーワード:ハーフメタル強磁性体、スピン分解光電子分光、スピントロニクス

ハーフメタルCrO2は低温で90%以上の高いスピン偏極率を示すが、昇温に伴って、マクロな磁化からは説明できない急激なスピン脱偏極を示す。この急激なスピン脱偏極の起源を解明するために、我々はCrO2の高分解能スピン分解光電子分光を行い、80 K以上でフェルミ準位近傍の微細なスピン偏極率の減少を初めて直接観測した。発表では、このスピン脱偏極の起源と、より高いスピン偏極率を室温で得る方法を議論する。