2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

9 応用物性 » 9.1 誘電材料・誘電体

[20p-F104-1~11] 9.1 誘電材料・誘電体

2018年3月20日(火) 13:45 〜 16:45 F104 (61-104)

永田 肇(東理大)、和田 智志(山梨大)、森本 貴明(早大)

14:30 〜 14:45

[20p-F104-4] 0.6Pb(Mg1/3Nb2/3)O3-0.4PbTiO3リラクサー強誘電体の常誘電相における分極成長

符 徳勝1、趙 偉2、李 国栄2、伊藤 満3 (1.静岡大学、2.中国科学院、3.東京工業大学)

キーワード:強誘電体、分極、誘電率

x≧0.3の(1-x)Pb(Mg1/3Nb2/3)O3-xPbTiO3 ((1-x)PMN-xPT)が典型的な強誘電体であると見なされ, 常誘電相Tc付近の感受率はキュリー・ワイス則に従って変化すると予測される.しかしながら,実際の誘電測定より,x=0.4のPMN-PTの常誘電相における感受率の温度変化はキュリー・ワイス則ではなく,温度の指数則に従っていることが分かった.分極測定より,常誘電相では相転移に向かって電気分極が発生し,指数則で成長することも判明した.従って,x=0.4のPMN-PTの常誘電相における感受率の指数則は局所的な電気分極の指数成長に由来すると考えられる。