2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.3 機能材料・萌芽的デバイス

[19a-B12-1~11] 12.3 機能材料・萌芽的デバイス

2019年9月19日(木) 09:00 〜 12:00 B12 (B12)

奥崎 秀典(山梨大)、浅川 直紀(群馬大)

10:15 〜 10:30

[19a-B12-6] ブレード法による結晶性ペプチド配向膜の作製と構造評価

茂田井 和紀1、早水 裕平1 (1.東工大工)

キーワード:溶液プロセス、ペプチド

自己組織化ペプチドは、ペプチド間の水素結合やππ相 互作用によって異方性の高い高次構造を形成することが知られている。近年では、その構造に起 因する光学的・電気的性質に注目が集まり、ペプチドの機能性生体材料としての研究がなされて いる。しかし、これまでの報告では、ペプチドの自己組織化構造はミクロレベルのサイズを 有し、上記の優れた性質を広く応用するためには、簡便に大面積の配向したペプチド薄膜を作製 することが求められる。有機分子を用いた分子配向膜の作製法は、これまで様々な研究がなされている。中でも、ブレード法は溶液プロセスであり、簡 便に大面積の配向膜を形成できることから、水溶液を使用する自己組織化ペプチドに適した方法 であると考えられる。そこで本研究では、自己組織化配向ペプチド薄膜を作製するため、ブレー ド法における条件の最適化、及び作製した配向膜の配向性・結晶性の評価を目的とした。