2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

9 応用物性 » 9.1 誘電材料・誘電体

[10p-M116-1~22] 9.1 誘電材料・誘電体

2019年3月10日(日) 13:00 〜 19:00 M116 (H116)

永田 肇(東理大)、和田 智志(山梨大)、森本 貴明(防衛大)

17:45 〜 18:00

[10p-M116-18] 電子構造を制御したチタン酸バリウム強誘電体単結晶の光起電力効果

〇(M1)谷口 勇樹1,2、野口 祐二1,2、宮山 勝1,2、井上 亮太郎3 (1.東大工、2.宮山研、3.日大医)

キーワード:強誘電体、光起電力効果

強誘電体の光起電力効果にはバルク光起電力効果とドメイン壁光起電力効果が存在する。我々はドメイン壁光起電力効果がバルク光起電力効果をはるかに凌駕することを定量的に示した。また一般に欠陥準位を導入することにより強誘電体の光起電力効果が増加することも知られている。本研究ではFeを置換したチタン酸バリウム単結晶をTSSG法により育成し、還元処理により欠陥状態を制御した後、バルク光起電力効果およびドメイン壁光起電力を測定した。Fe2+とFe3+が共存する欠陥状態において、大きな光起電力効果が発生することを発見した。