[11p-W621-1~18] 17.1 カーボンナノチューブ，他のナノカーボン材料

[11p-W621-4] 窒化ホウ素ナノチューブに内包された単層カーボンナノチューブのエネルギー論と電子状態

〇久間 馨¹、岡田 晋²、千足 昇平¹、丸山 茂夫^1,3 (1.東大工、2.筑波大数理、3.産総研)

キーワード：カーボンナノチューブ、窒化ホウ素、密度汎関数法

ナノチューブ内包構造を形成させることにより実現される，１次元のvdW ヘテロ系が今日注目されている．そのようなヘテロ系として，窒化ホウ素ナノチューブ(BNNT) によりコートされたカーボンナノチューブ(CNT) の合成がなされ，広い分野での応用が期待されるが，その構造のエネルギー安定性や電子構造に対する知見は未だ明らかになっていない．そこで，本研究では，CNT 内包BNNT のエネルギー論と電子構造の解明を目的として，密度汎関数理論に基づく第一原理電子状態計算を行った．
ジグザグ型のカイラリティを持つ内層CNT(n,0) と外層BNNT(m,0) を組み合わせたCNT(n,0)@BNNT(m,0) に着目し，最安定な内外層の層間距離や凝集エネルギー，ギャップ変調などについて計算した．