2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.6 プローブ顕微鏡

[12a-W933-1~12] 6.6 プローブ顕微鏡

2019年3月12日(火) 09:00 〜 12:00 W933 (W933)

一井 崇(京大)、荒木 優希(京大)

10:00 〜 10:15

[12a-W933-5] 走査型プローブエレクトロスプレーイオン化法のサンプリングイオン化過程の可視化

大塚 洋一1、上堀内 武尉1、竹内 彩1、岩田 太2、松本 卓也1 (1.阪大理、2.静大工)

キーワード:大気圧サンプリングイオン化、帯電液体、質量分析

化学イメージングや迅速化学反応への適用が可能な、大気圧サンプリングイオン化法は近年注目されている。タッピングモード走査型プローブエレクトロスプレーイオン化法(t-SPESI)は、キャピラリプローブ先端部分での液架橋の形成と破断、エレクトロスプレーイオン化を連続的に実施することで、試料の局所領域の質量分析を実現する。我々はこれまでに生体組織のラベルフリーイメージングを通じて、バイオメディカル分野への応用可能性などを示した。一方で、帯電したナノ体積溶媒場における、分子の溶解からイオン化への動的過程は未解明である。本発表では、①サンプリングイオン化された化学成分の時間変化、②液架橋の形成と破断に伴うプローブへの力学的影響、③プローブの振動周波数に対するサンプリング過程への効果、について述べ、t-SPESIのサンプリングイオン化過程の議論を行う。