2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

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[9p-PB1-1~80] 10 スピントロニクス・マグネティクス(ポスター講演)

2019年3月9日(土) 13:30 〜 15:30 PB1 (武道場)

13:30 〜 15:30

[9p-PB1-80] Mn3Sn多結晶薄膜における異常Hall効果の組成依存性

〇(M1)池田 智紀1、角田 匡清1、大兼 幹彦1、呉 承俊2、森田 正2、安藤 康夫1 (1.東北大工、2.ULVAC 未来研)

キーワード:反強磁性体、異常Hall効果

我々はデバイス応用に向けて反強磁性体Mn3Sn多結晶薄膜を作製し,巨大異常Hall効果の観測に成功した.しかしながら,薄膜中には主相であるMn3Sn相に加えて,Mn2Sn相が存在していて同効果に影響を及ぼしていることがわかった.そこで本研究では,混在異相を減らし巨大異常Hall効果を改善することを目的として,Mn3Sn薄膜における構造と同効果の組成依存性について検討した.Mn含有率の大きな試料ではMn2Sn相の結晶化は見られず,薄膜における磁化特性や異常Hall効果の改善に成功した.