2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

17 ナノカーボン » 17.2 グラフェン

[9p-W521-1~16] 17.2 グラフェン

2019年3月9日(土) 13:45 〜 18:00 W521 (W521)

上野 啓司(埼玉大)、鈴木 哲(兵庫県立大)

14:45 〜 15:00

[9p-W521-5] グラフェンの光熱電効果を用いたサイクロトロン共鳴の検出

木下 圭1、守谷 頼1、荒井 美穂1、増渕 覚1、渡邊 賢司2、谷口 尚2、町田 友樹1,3 (1.東大生研、2.物材機構、3.CREST-JST)

キーワード:グラフェン、サイクロトロン共鳴、光起電力

磁場下でランダウ量子化したグラフェン(Gr)ではサイクロトロン共鳴により赤外光検出が可能であるがそのメカニズムは明らかでない。Grは光照射により容易に電子温度が上昇するため、光熱電効果(光照射下での熱電効果)が大きいと予想される。磁場中の光熱電効果には、光ゼーベック効果と光ネルンスト効果の2種類が存在する。本研究では、デバイス構造を工夫することで2種類の光熱電効果由来の起電力シグナルを選択的に検出することに成功し、光熱電効果を用いて赤外光(λ~10 µm)のサイクロトロン共鳴検出が可能であることを実証した。