[10p-Z06-1~19] 6.6 プローブ顕微鏡

[10p-Z06-3] DataCube I-Vカーブの主成分分析によるLiCoO₂電極の電気物性解析

〇前田 泰¹、田口 昇¹、栄部 比夏里¹ (1.産総研)

キーワード：AFM, Liイオン電池, 主成分分析

Liイオン電池のSSRM測定では抵抗値の異なる活物質が観察されることがある。我々はこうした抵抗値のばらつきには、活物質と導電助剤との電気的接続が影響していると考えた。これを明らかにするためには、I-Vカーブの詳細な解析が必要である。しかし、AFM探針によるI-Vカーブ測定は、測定ごとあるいは測定位置によりばらつくため、あるI-Vカーブがその物質を代表するものかの判断が難しい。本研究では、I-VカーブのDataCube測定とPCAとを組み合わせ、AFMで測定したI-Vカーブを統計的に処理し、AFMベースのI-Vカーブ測定が持つ上述の問題を解決し、電極試料の電気伝導の詳細を解析する。