2020年第81回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.6 プローブ顕微鏡

[10p-Z06-1~19] 6.6 プローブ顕微鏡

2020年9月10日(木) 12:30 〜 17:30 Z06

大塚 洋一(阪大)、宮澤 佳甫(金沢大)

13:30 〜 13:45

[10p-Z06-5] バイモーダルqPlus AFMによる高分子液体/固体界面の構造・粘性分析

山田 祐也1、一井 崇1、宇都宮 徹1、杉村 博之1 (1.京大院工)

キーワード:原子間力顕微鏡, 高分子液体, qPlusセンサ

周波数変調原子間力顕微鏡 (FM-AFM) は真空中,大気中,液中など様々な環境下における材料表面の高分解能構造解析手法として知られる.これまで我々は高粘度液体と固体との界面構造解析を可能とするFM-AFMの開発を進めてきた.従来のSiカンチレバーではなく,音叉型水晶振動子センサ (qPlusセンサ) を用い,探針先端のみを液体に浸漬させることで,粘度の高いイオン液体中および高分子液体中において原子スケールの構造分析を実現した.また最近,長い探針を取り付けたqPlusセンサを用いたバイモーダルAFM (バイモーダルqPlus AFM) により,垂直・水平力を同時に検出可能であることを見出した.一方,高分子液体/固体界面の構造・力学特性は,潤滑現象の理解において重要である.今回我々は,バイモーダルqPlus AFMを用いて,この界面近傍の溶媒和構造および垂直・水平方向の粘性の分析を行った.